長万部温泉(北海道)

長万部温泉(北海道)
住所 〒049-3521 北海道山越郡長万部町長万部 長万部温泉

長万部温泉(北海道)完全ガイド|泉質・アクセス・日帰り温泉から宿泊情報まで徹底解説

北海道の渡島半島最北部に位置する長万部温泉は、「かにめし」で知られる長万部町の中心部にある隠れた名湯です。函館と札幌のほぼ中間に位置し、交通アクセスの良さから観光拠点としても人気を集めています。この記事では、長万部温泉の歴史や泉質の特徴、アクセス方法、日帰り入浴施設、周辺観光情報まで、訪れる前に知っておきたい情報を詳しくご紹介します。

長万部温泉とは?北海道の隠れた名湯の魅力

長万部温泉(おしゃまんべおんせん)は、北海道山越郡長万部町の市街地中心部に位置する温泉地です。JR長万部駅から徒歩約5~10分という好立地にあり、住宅街の中に約7軒の温泉旅館と共同浴場が軒を連ねています。

長万部町には有名な二股ラジウム温泉もありますが、長万部温泉は市街地にあることから、観光やビジネスの拠点として利用しやすい温泉地として親しまれています。こぢんまりとした温泉街ながら、源泉かけ流しの良質な温泉が楽しめることで知られています。

長万部温泉の歴史|天然ガスとともに湧き出た偶然の産物

長万部温泉の歴史は比較的新しく、昭和30年(1955年)に遡ります。当時、天然ガスの試掘作業が行われていた際、偶然にも天然ガスとともに温泉が噴出したことが始まりです。この予期せぬ発見により、長万部温泉は誕生しました。

ガス鉱脈とともに噴出したという特殊な成り立ちは、温泉の泉質にも影響を与えており、高張性で濃厚な温泉成分を含む特徴的な温泉となっています。発見から70年近くが経過した現在でも、地元住民や観光客に愛される温泉地として営業を続けています。

長万部温泉の泉質と効能|肌がしっとりツルツルになる理由

泉質の特徴

長万部温泉の泉質はナトリウム-塩化物泉(強食塩泉)で、正式には高張性弱アルカリ性高温泉に分類されます。主な特徴は以下の通りです:

  • 色: 微淡黄色の透明な湯
  • 温度: 高温泉(源泉温度が高い)
  • pH値: 弱アルカリ性
  • 浸透圧: 高張性(体液よりも濃度が高い)
  • 成分: 塩分濃度が非常に高い

特に注目すべきは「高張性」という特徴です。これは温泉成分の濃度が非常に濃いことを意味し、入浴すると肌に温泉成分がしっかりと付着します。そのため「こってり濃厚」な湯と表現されることが多く、肌にしっとりとなじむ感触が特徴的です。

塩化物泉の美肌効果

塩化物泉は別名「熱の湯」とも呼ばれ、保温効果に優れています。入浴後も塩分が皮膚に付着することで、体温の放散を防ぎ、湯冷めしにくいという特徴があります。利用者からは「湯上りの後いつまでも身体がポカポカする」と評判で、特に寒い北海道の冬場には嬉しい効果です。

また、弱アルカリ性の泉質は肌の古い角質を柔らかくする作用があり、塩化物泉の保湿効果と相まって「肌がツルツルになる」と好評です。美肌効果を求める女性にも人気の温泉となっています。

主な効能

長万部温泉の主な効能は以下の通りです:

一般的適応症:

  • 神経痛
  • 筋肉痛
  • 関節痛
  • 五十肩
  • 運動麻痺
  • 関節のこわばり
  • うちみ・くじき
  • 慢性消化器病
  • 痔疾
  • 冷え性
  • 病後回復期
  • 疲労回復
  • 健康増進

塩化物泉特有の効能:

  • 切り傷
  • やけど
  • 慢性皮膚病
  • 虚弱児童
  • 慢性婦人病

塩化物泉は殺菌効果もあるため、切り傷ややけどの治療にも効果があるとされています。また、保温効果により血行が促進されることで、神経痛や関節痛の緩和にも役立ちます。

長万部温泉へのアクセス|函館・札幌からの好アクセス

長万部温泉は北海道の主要都市からアクセスしやすい立地にあります。函館と札幌のほぼ中間に位置し、道南・道央観光の拠点として利用できます。

電車でのアクセス

JR長万部駅からのアクセス:

  • 長万部駅から徒歩約5~10分
  • 駅の西側、住宅街の中に温泉街が広がっています

主要都市からのアクセス時間:

  • 函館から: JR特急で約70分
  • 札幌から: JR特急で約120分(約2時間)
  • 新千歳空港から: JR快速・特急乗り継ぎで約2時間30分

長万部駅は函館本線と室蘭本線の分岐点に位置し、特急列車も停車する主要駅です。駅弁の「かにめし」が有名で、温泉と合わせて楽しむ観光客も多くいます。

車でのアクセス

高速道路利用:

  • 道央自動車道「長万部IC」から車で約3分
  • ICを降りてすぐの好立地

主要都市からの所要時間:

  • 函館から: 国道5号線経由で約1時間30分
  • 札幌から: 道央自動車道経由で約2時間
  • 新千歳空港から: 道央自動車道経由で約2時間

駐車場は各宿泊施設に完備されているため、車での訪問も便利です。道南・道央周遊ドライブの立ち寄りスポットとしても最適です。

住所・基本情報

  • 住所: 北海道山越郡長万部町字長万部温泉
  • 最寄り駅: JR長万部駅(函館本線・室蘭本線)
  • 最寄りIC: 道央自動車道 長万部IC

長万部温泉の日帰り入浴施設|気軽に立ち寄れる温泉

長万部温泉の旅館の多くは日帰り入浴を受け入れており、宿泊しなくても気軽に温泉を楽しむことができます。ドライブ途中の休憩や、観光の合間に立ち寄るのに最適です。

日帰り入浴の特徴

長万部温泉の日帰り入浴施設では、源泉かけ流しの温泉を比較的リーズナブルな料金で楽しめます。各施設によって営業時間や料金は異なりますが、一般的には以下のような条件です:

  • 料金: 大人400~600円程度
  • 営業時間: 午前中~夕方まで(施設により異なる)
  • 注意点: 宿泊客優先のため、混雑時は利用できない場合があります

共同浴場

温泉街には地元住民向けの共同浴場もあり、観光客も利用可能です。地元の人々との触れ合いを楽しみながら、昔ながらの温泉情緒を味わえます。

日帰り入浴の楽しみ方

長万部駅周辺には「かにめし」の名店が複数あります。温泉入浴と合わせて、長万部名物のかにめしを味わうのがおすすめです。駅弁としても販売されていますが、店内で出来立てを食べることもできます。

また、温泉入浴後は駅周辺を散策し、地元のお土産物店を巡るのも楽しみの一つです。毛がにやホタテなどの海産物加工品が人気のお土産となっています。

長万部温泉の宿泊施設|温泉旅館で過ごす贅沢な時間

長万部温泉には約7軒の温泉旅館があり、それぞれに特色があります。こぢんまりとした温泉街ならではのアットホームな雰囲気が魅力です。

宿泊施設の特徴

長万部温泉の旅館は、大規模リゾートホテルではなく、家族経営の小規模な温泉旅館が中心です。そのため、きめ細やかなサービスと地元の食材を活かした料理が楽しめます。

主な特徴:

  • 源泉かけ流しの温泉
  • 地元の新鮮な海の幸を使った料理
  • 長万部名物の毛がにを使った料理
  • アットホームな雰囲気
  • リーズナブルな宿泊料金

長万部温泉の代表的な旅館

温泉街には「長万部温泉丸金旅館」をはじめとする複数の旅館があり、それぞれに露天風呂や内湯を備えています。一部の旅館では露天風呂も楽しめ、北海道の自然を感じながらの入浴が可能です。

宿泊の楽しみ方

長万部温泉での宿泊の最大の楽しみは、温泉と食事です。特に長万部は毛がにの産地として知られ、旬の時期には新鮮な毛がにを堪能できます。温泉でゆっくり温まった後、毛がにを肴に地酒を楽しむという贅沢な時間を過ごせます。

また、函館と札幌の中間地点という立地を活かし、道南・道央周遊旅行の宿泊拠点として利用するのもおすすめです。翌日の観光に備えて、温泉でしっかり疲れを癒すことができます。

長万部温泉周辺の観光スポット|温泉と一緒に楽しむ

長万部温泉を訪れたら、周辺の観光スポットも合わせて楽しみましょう。温泉街から日帰りで訪れることができる魅力的な観光地が点在しています。

二股らぢうむ温泉

長万部町内にあるもう一つの有名温泉が「二股らぢうむ温泉」です。長万部温泉から車で約20分の距離にあり、世界的にも珍しい炭酸カルシウムの温泉華(湯の華)が有名です。

石灰華ドームと呼ばれる巨大な温泉沈殿物は、国の天然記念物にも指定されており、見学することができます。長万部温泉とは泉質が異なるため、湯巡りを楽しむのもおすすめです。

噴火湾(内浦湾)の海岸線

長万部町は噴火湾(内浦湾)に面しており、美しい海岸線が広がっています。天気の良い日には対岸の駒ヶ岳や有珠山を望むことができ、絶景ドライブを楽しめます。

大沼国定公園

長万部温泉から車で約40分の距離にある大沼国定公園は、道南を代表する観光地です。駒ヶ岳を背景に広がる大沼・小沼の美しい景観は四季折々の表情を見せ、散策やカヌー、サイクリングなどのアクティビティも楽しめます。

函館・札幌への観光拠点として

長万部温泉は函館まで約70分、札幌まで約2時間という好立地にあります。函館の夜景や朝市、五稜郭などの観光スポットや、札幌の時計台、大通公園、すすきのなどへの日帰り観光も可能です。

長万部温泉に宿泊し、日中は函館や札幌を観光、夜は温泉でゆっくり疲れを癒すという旅程を組むことができます。

長万部温泉と二股らぢうむ温泉の違い|同じ町内の異なる温泉

長万部町には「長万部温泉」と「二股らぢうむ温泉」という2つの温泉地があります。同じ町内にありながら、それぞれ異なる特徴を持っています。

立地の違い

  • 長万部温泉: 長万部駅周辺の市街地に位置し、徒歩でアクセス可能
  • 二股らぢうむ温泉: 市街地から車で約20分、山間部に位置

泉質の違い

  • 長万部温泉: ナトリウム-塩化物泉(強食塩泉)、高張性弱アルカリ性高温泉
  • 二股らぢうむ温泉: カルシウム-炭酸水素塩泉、ラジウムを含む

特徴の違い

  • 長万部温泉: 保温効果が高く、肌がしっとりツルツルになる。アクセスが良く観光拠点に最適
  • 二股らぢうむ温泉: 炭酸カルシウムの温泉華が有名。自然豊かな環境で静養に最適

どちらの温泉も魅力的ですが、アクセスの良さと観光拠点としての利便性を求めるなら長万部温泉、秘湯的な雰囲気と珍しい温泉華を見たいなら二股らぢうむ温泉がおすすめです。時間があれば両方を訪れて、異なる泉質を楽しむのも良いでしょう。

長万部温泉の楽しみ方|季節ごとの魅力

長万部温泉は一年を通して楽しめる温泉地ですが、季節ごとに異なる魅力があります。

春(4月~6月)

雪解けとともに北海道の短い春が訪れます。この時期は桜や新緑が美しく、ドライブに最適な季節です。ゴールデンウィーク頃には桜が見頃を迎え、温泉と花見を同時に楽しめます。

また、春は毛がにの漁期でもあり、新鮮な毛がにを味わえる絶好の時期です。

夏(7月~9月)

北海道の夏は涼しく過ごしやすい気候です。本州の猛暑を避けて訪れる観光客も多く、避暑地として人気があります。噴火湾の海岸線をドライブしたり、大沼国定公園でアクティビティを楽しんだりと、アウトドアに最適な季節です。

夏の夜は涼しいため、温泉入浴も快適です。

秋(10月~11月)

北海道の秋は紅葉が美しい季節です。大沼国定公園や周辺の山々が赤や黄色に色づき、絶景を楽しめます。また、秋は海の幸が豊富な時期でもあり、ホタテやイカなど様々な海産物が旬を迎えます。

温泉に浸かりながら紅葉を眺め、旬の海の幸を味わう贅沢な時間を過ごせます。

冬(12月~3月)

北海道の冬は厳しい寒さですが、その分温泉の温かさが身に染みます。長万部温泉の高張性塩化物泉は保温効果が高いため、冬場は特に人気があります。

雪景色を眺めながらの温泉入浴は格別で、湯上り後も体がポカポカと温かく、寒い冬でも快適に過ごせます。また、冬は毛がにの美味しい季節でもあり、温泉と毛がに料理を楽しむには最高の時期です。

長万部温泉の入浴マナーと注意点

長万部温泉を快適に楽しむために、基本的な入浴マナーと注意点を確認しておきましょう。

基本的な入浴マナー

  1. 入浴前に体を洗う: 浴槽に入る前に、かけ湯をして体を洗いましょう
  2. タオルを浴槽に入れない: タオルは浴槽の外に置くか、頭の上に乗せます
  3. 長湯を避ける: 高張性高温泉のため、長時間の入浴は体に負担がかかります
  4. 水分補給: 入浴前後に十分な水分を摂りましょう

高張性温泉の注意点

長万部温泉は高張性の温泉のため、通常の温泉よりも成分濃度が高くなっています。そのため、以下の点に注意が必要です:

  • 入浴時間: 1回の入浴は10~15分程度が目安
  • 入浴回数: 1日2~3回程度に留める
  • 敏感肌の方: 肌が弱い方は刺激を感じる場合があります
  • 上がり湯: 成分が濃いため、気になる方は最後に真水で軽く流しても良いですが、効能を最大限に得たい場合はそのまま上がるのがおすすめ

日帰り入浴の注意点

  • 営業時間の確認: 施設によって日帰り入浴の受付時間が異なります
  • 混雑時: 宿泊客優先のため、混雑時は利用できない場合があります
  • 事前確認: 訪問前に電話で営業状況を確認することをおすすめします

長万部名物「かにめし」と温泉の楽しみ方

長万部温泉を訪れたら、必ず味わいたいのが長万部名物の「かにめし」です。温泉とグルメを組み合わせることで、より充実した旅行になります。

かにめしの歴史

長万部のかにめしは昭和25年(1950年)に誕生した駅弁で、70年以上の歴史があります。長万部駅で販売される駅弁として全国的に有名になり、現在では複数の店舗が独自のかにめしを提供しています。

かにめしの特徴

長万部のかにめしは、地元で獲れた毛がにをふんだんに使用し、秘伝のタレで炊き込んだご飯の上に盛り付けられています。かにの旨味がご飯に染み込み、シンプルながら深い味わいが楽しめます。

温泉とかにめしの楽しみ方

おすすめプラン:

  1. 日帰りプラン: 長万部駅でかにめしを購入→温泉入浴→駅周辺散策
  2. 宿泊プラン: 温泉旅館で毛がに料理を堪能→翌朝かにめしを購入して帰路へ
  3. グルメツアー: 複数の店舗でかにめしを食べ比べ→温泉で疲れを癒す

かにめしは駅弁として購入できるほか、店内で出来立てを食べることもできます。温泉入浴と合わせて、長万部ならではのグルメ体験を楽しみましょう。

まとめ|長万部温泉で心身ともにリフレッシュ

長万部温泉は、北海道の道南地方に位置する隠れた名湯です。高張性弱アルカリ性高温泉という濃厚な泉質が特徴で、肌がしっとりツルツルになり、湯上り後も体がポカポカと温まると評判です。

函館と札幌のほぼ中間に位置し、JR長万部駅から徒歩圏内というアクセスの良さも魅力の一つです。日帰り入浴も可能で、ドライブ途中の立ち寄りスポットとしても最適です。

温泉街は小規模ながらアットホームな雰囲気があり、地元の新鮮な海の幸、特に毛がにを使った料理が楽しめます。長万部名物のかにめしと合わせて、温泉とグルメの両方を堪能できる魅力的な温泉地です。

道南・道央観光の拠点として、また日常の疲れを癒す温泉旅行の目的地として、長万部温泉を訪れてみてはいかがでしょうか。濃厚な温泉と美味しいかに料理が、あなたを心身ともにリフレッシュさせてくれるはずです。

地図

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