那須温泉 栃木県 完全ガイド2026年版|歴史・泉質・アクセス・おすすめ宿まで徹底解説
栃木県北部に位置する那須温泉は、1300年以上の歴史を誇る関東屈指の温泉地です。活火山である茶臼岳の麓に広がる那須高原には、「那須七湯」をはじめとする多彩な源泉が点在し、豊富な湯量と多様な泉質で訪れる人々を魅了しています。本記事では、那須温泉の歴史、泉質の特徴、アクセス方法、おすすめの宿泊施設や日帰り温泉、周辺観光スポットまで、那須温泉の魅力を徹底的に解説します。
那須温泉の歴史と由来
1300年以上続く古湯の歴史
那須温泉の開湯は第34代舒明天皇の御代、西暦630年頃に遡ります。伝承によれば、狩野三郎行広という猟師が負傷した鹿が湯に浸かって傷を癒しているのを発見したことが始まりとされ、これが「鹿の湯」という名前の由来となっています。
この発見以来、那須温泉は湯治場として発展し、江戸時代には那須七湯として体系化されました。明治時代には皇室の御用邸が設けられるなど、格式高い温泉地としての地位を確立しました。現在でも那須御用邸は那須高原の象徴的存在として親しまれています。
那須七湯とは
那須七湯は、那須温泉郷を代表する7つの源泉のことを指します。それぞれが独自の特徴を持ち、温泉愛好家から高い評価を得ています。
- 鹿の湯:那須温泉発祥の地で、最も歴史のある源泉
- 高雄温泉:静かな山間に位置する秘湯
- 八幡温泉:那須湯本温泉街の一角にある温泉
- 弁天温泉:乳白色の硫黄泉が特徴
- 北温泉:那須温泉郷の最奥地に位置する一軒宿
- 大丸温泉:標高1300mの高地にある温泉
- 三斗小屋温泉:茶臼岳の山中にある秘湯中の秘湯
これらの温泉は、それぞれ異なる泉質と雰囲気を持ち、温泉巡りの楽しみを提供しています。
那須温泉の泉質と効能
多彩な泉質が楽しめる温泉地
那須温泉の大きな魅力は、多様な泉質を一つの温泉地で楽しめることです。活火山である茶臼岳の火山活動により、豊富な湯量と多彩な温泉成分が生み出されています。
主な泉質:
- 硫黄泉:那須温泉を代表する泉質で、乳白色のにごり湯が特徴。独特の硫黄の香りがあり、殺菌作用や皮膚病への効能が期待できます。
- 単純温泉:無色透明で刺激が少なく、肌に優しい泉質。疲労回復や健康増進に適しています。
- 弱アルカリ性泉:肌がなめらかになる「美人の湯」として知られ、特に女性に人気です。
- マグネシウム泉:筋肉痛や関節痛の緩和に効果があるとされています。
温泉の効能
那須温泉の各泉質には、以下のような効能が期待されています:
- 神経痛・筋肉痛の緩和
- 関節痛・五十肩の改善
- 運動麻痺・関節のこわばりの軽減
- うちみ・くじき・慢性消化器病の改善
- 痔疾・冷え性の緩和
- 病後回復期・疲労回復・健康増進
- 慢性皮膚病・切り傷・やけどの治癒促進
- 慢性婦人病の改善
特に硫黄泉は、その強い殺菌作用により皮膚病や切り傷に効果があるとされ、古くから湯治客に愛されてきました。
那須温泉へのアクセス
電車でのアクセス
東京方面から:
- JR東北新幹線「那須塩原駅」下車(東京駅から約70分)
- 那須塩原駅から路線バスで約50分、またはタクシーで約30分
- 那須塩原駅から「那須湯本温泉行き」バスに乗車し、終点「那須湯本温泉」下車
仙台方面から:
- JR東北新幹線「那須塩原駅」下車(仙台駅から約90分)
- 那須塩原駅から路線バスまたはタクシーで那須温泉へ
車でのアクセス
東京方面から:
- 東北自動車道「那須IC」下車(東京から約180km、約2時間30分)
- 那須ICから県道17号線経由で約20~25分
仙台方面から:
- 東北自動車道「那須IC」下車(仙台から約200km、約2時間30分)
- 那須ICから県道17号線経由で約20~25分
駐車場情報
那須湯本温泉街には公共駐車場があり、日帰り温泉や観光の拠点として利用できます。主要な宿泊施設には専用駐車場が完備されており、宿泊客は無料で利用できる場合がほとんどです。観光シーズン(ゴールデンウィーク、夏休み、紅葉シーズン)には混雑が予想されるため、早めの到着がおすすめです。
那須温泉のおすすめ宿泊施設
高級旅館・リゾートホテル
那須温泉 森旬の籠/ヒューイットリゾート
森の中に佇む上質なリゾートホテル。自然豊かな環境の中で極上のリラクゼーションを提供しています。四季折々の風景を楽しみながら、源泉かけ流しの温泉と地元食材を使った料理が堪能できます。都会の喧騒を忘れ、静寂に包まれた癒しのひとときを過ごせる宿として人気です。
大丸温泉旅館
那須温泉郷の最奥地、標高1300mの森の中にたたずむ一軒宿。裏山より湧き出す「湯の川」がそのまま大野天風呂に注がれ、野趣あふれる8つの温泉を堪能できます。すべての温泉が源泉かけ流しで、自然との一体感を味わえる贅沢な空間です。
歴史ある老舗旅館
北温泉旅館
那須七湯の一つ、北温泉の一軒宿。江戸時代から続く歴史ある温泉宿で、映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地としても知られています。天狗の湯をはじめとする複数の浴槽があり、それぞれ異なる趣を楽しめます。秘湯ならではの雰囲気と、昔ながらの湯治場の風情が魅力です。
ファミリー向けホテル
那須高原には、ファミリー向けの総合リゾートホテルも多数あります。自然・絶景・食・癒・楽の5拍子が揃った施設では、温泉だけでなく、アクティビティやエンターテイメントも充実しています。子供連れでも安心して滞在できる設備とサービスが整っており、家族旅行に最適です。
ペンション・民宿
アットホームな雰囲気を求める方には、那須高原のペンションや民宿もおすすめです。リーズナブルな料金で温泉を楽しめ、オーナーとの交流も旅の楽しみの一つ。手作り料理や地元の食材を使った家庭的な食事も魅力です。
那須温泉の日帰り温泉施設
鹿の湯
那須温泉発祥の地である「鹿の湯」は、1300年以上の歴史を持つ共同浴場です。白濁した硫黄泉が特徴で、41度から48度まで6段階の温度の異なる浴槽があります。伝統的な湯治スタイルを体験でき、地元の人々にも愛される施設です。
営業時間:8:00~18:00(最終受付17:30)
入浴料:大人500円、小人300円(2026年現在)
泉質:酸性・含硫黄-ナトリウム・アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉
小鹿の湯
那須湯本温泉街にある日帰り温泉施設。「鹿の湯」を源泉とした、かけ流しの白濁した温泉を楽しめます。硫黄泉ならではのにごり湯は、肌がなめらかになると評判です。広々とした浴場と休憩スペースがあり、ゆったりと過ごせます。
営業時間:10:00~21:00(最終受付20:30)
入浴料:大人800円、小人400円(2026年現在)
休暇村那須
日本百名山「茶臼岳」の南麓、標高1200mに位置する休暇村の日帰り温泉。展望大浴場からは那須連山の雄大な景色を眺めながら入浴できます。レストランや売店も併設されており、温泉と食事、買い物を一度に楽しめる便利な施設です。
営業時間:11:00~15:00(季節により変動あり)
入浴料:大人700円、小人350円(2026年現在)
那須温泉 ホテルエピナール那須(日帰りプラン)
「硫黄泉」「弱アルカリ泉」「マグネシウム泉」と3種の温泉成分を含んだ多彩なお風呂が楽しめる大型リゾートホテル。日帰りプランでは温泉だけでなく、ランチバイキングとセットになったプランも用意されており、一日中楽しめます。
那須温泉周辺の観光スポット
殺生石
那須温泉のシンボル的存在である殺生石は、九尾の狐伝説で有名な観光名所です。火山ガスが噴出する荒涼とした景観は、まさに「地獄」のような雰囲気。遊歩道が整備されており、安全に見学できます。2022年には石が割れたことで話題となり、さらに注目を集めています。
茶臼岳(那須岳)
標高1915mの活火山で、日本百名山の一つ。那須ロープウェイを利用すれば、初心者でも山頂付近まで気軽にアクセスできます。山頂からは関東平野を一望でき、晴れた日には富士山も見えることがあります。秋の紅葉シーズンは特に美しく、多くの登山客で賑わいます。
つつじ吊り橋
那須高原の新緑や紅葉を楽しめる全長130mの吊り橋。橋の上からは八幡つつじ群落や那須連山の絶景を望めます。春にはツツジの花が咲き誇り、秋には紅葉が美しく、四季折々の自然美を堪能できます。
那須どうぶつ王国
動物とのふれあいが楽しめるテーマパーク。カピバラやアルパカなど、様々な動物と触れ合えるほか、猛禽類のバードパフォーマンスショーも人気です。家族連れに特におすすめの観光スポットです。
那須ステンドグラス美術館
英国コッツウォルズ地方の建物を移築した美術館。中世から現代までのステンドグラス作品を展示しており、幻想的な空間が広がります。パイプオルガンの演奏会も定期的に開催され、芸術と音楽を同時に楽しめます。
那須サファリパーク
車で園内を巡りながら、ライオンやキリンなどの野生動物を間近で観察できるサファリパーク。餌やり体験もでき、迫力ある動物たちとの出会いが楽しめます。
那須高原りんどう湖ファミリー牧場
湖を中心とした総合レジャー施設。ボート遊びや動物とのふれあい、アトラクションなどが楽しめます。冬季にはイルミネーションイベントも開催され、ロマンチックな雰囲気を味わえます。
那須温泉の楽しみ方・過ごし方
温泉巡りを楽しむ
那須温泉の最大の魅力は、一つの温泉地で多彩な泉質を楽しめることです。日帰り入浴が可能な施設も多いため、複数の温泉を巡る「湯めぐり」がおすすめです。那須七湯を制覇するのも温泉愛好家にとっては魅力的な目標となります。
季節ごとの楽しみ方
春(3月~5月):ツツジの開花シーズン。八幡つつじ群落では5月中旬から下旬にかけて約20万本のツツジが咲き誇ります。
夏(6月~8月):避暑地としての那須高原を満喫。標高が高いため、東京より5~8度気温が低く、快適に過ごせます。
秋(9月~11月):紅葉シーズン。茶臼岳の紅葉は9月下旬から始まり、10月中旬には那須高原全体が色づきます。
冬(12月~2月):雪景色の中での温泉は格別。スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツと温泉を組み合わせた楽しみ方も人気です。
グルメを堪能する
那須高原は酪農が盛んで、新鮮な牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品が名物です。地元産の野菜を使った料理や、栃木県のブランド牛「とちぎ和牛」を使った料理も楽しめます。また、那須高原には個性的なカフェやベーカリーも多く、温泉巡りの合間に立ち寄るのもおすすめです。
アクティビティを楽しむ
温泉だけでなく、那須高原ではさまざまなアクティビティが楽しめます。ハイキング、サイクリング、乗馬、パラグライダーなど、自然を満喫できるアクティビティが充実しています。アクティブに過ごした後の温泉は、疲れを癒す最高のご褒美となります。
那須温泉の宿選びのポイント
目的に合わせた宿選び
湯治・温泉重視:源泉かけ流しの温泉を持つ宿や、複数の浴槽を楽しめる宿がおすすめ。特に那須七湯の一つに宿泊すれば、本格的な温泉体験ができます。
ファミリー旅行:キッズルームやファミリールーム、子供向けアメニティが充実した宿を選びましょう。周辺の観光施設へのアクセスも考慮すると良いでしょう。
カップル・記念日:露天風呂付き客室や貸切風呂がある宿、夕食が個室で楽しめる宿などがおすすめです。静かな環境でプライベートな時間を過ごせます。
一人旅:一人泊プランがある宿や、共同浴場スタイルの湯治宿なら、気兼ねなく温泉を楽しめます。
宿泊料金の目安
那須温泉の宿泊料金は、施設のグレードや季節により大きく異なります。
- 高級旅館・リゾートホテル:一泊二食付き 20,000円~50,000円以上
- 中級旅館・ホテル:一泊二食付き 12,000円~25,000円
- ペンション・民宿:一泊二食付き 8,000円~15,000円
- 湯治宿・素泊まり:3,000円~8,000円
ゴールデンウィーク、夏休み、紅葉シーズンなどの繁忙期は料金が高くなる傾向があります。平日や閑散期を狙えば、お得に宿泊できる可能性があります。
周辺の温泉地
那須温泉の周辺には、他にも魅力的な温泉地が点在しています。
塩原温泉郷
那須温泉から車で約40分の距離にある、1200年の歴史を持つ温泉郷。箒川沿いに11の温泉が点在し、「塩原十一湯」と呼ばれています。渓谷美と温泉を同時に楽しめるのが魅力です。
板室温泉
那須温泉から車で約30分。「下野の薬湯」として知られる湯治場で、単純温泉の柔らかな湯が特徴です。静かな山間の温泉地で、のんびりと過ごしたい方におすすめです。
日光湯元温泉
那須温泉から車で約1時間30分。日光国立公園内の標高1500mに位置する温泉地。白濁した硫黄泉が特徴で、奥日光の自然と温泉を同時に楽しめます。
那須温泉の口コミ・評判
総合満足度
那須温泉は、温泉の質、観光の利便性、自然環境のバランスが良く、総合満足度が高い温泉地として評価されています。特に以下の点が高く評価されています:
- 泉質の多様性:一つの温泉地で様々な泉質を楽しめる
- 豊富な観光スポット:温泉以外の楽しみが充実している
- アクセスの良さ:東京から新幹線で約1時間、車で約2時間30分と比較的近い
- 四季折々の魅力:季節ごとに異なる景色と楽しみがある
温泉地の雰囲気・利便性
雰囲気:那須湯本温泉街は、昔ながらの湯治場の風情を残しつつ、近代的な施設も共存する温泉地です。殺生石周辺の火山地帯は独特の景観を持ち、温泉地ならではの雰囲気を醸し出しています。
利便性:那須高原全体には多数の観光施設、レストラン、カフェ、土産物店が点在しており、温泉と観光を組み合わせやすい環境です。ただし、公共交通機関は限られているため、車での移動が便利です。
温泉・お湯の特徴に対する評価
硫黄泉の魅力:白濁したにごり湯と独特の硫黄の香りが「温泉に来た」という実感を与えてくれると好評です。特に「鹿の湯」や「大丸温泉」の硫黄泉は、温泉愛好家から高い評価を得ています。
源泉かけ流し:多くの施設が源泉かけ流しを実施しており、新鮮な温泉を楽しめる点が評価されています。
温度の選択肢:鹿の湯のように複数の温度の浴槽がある施設では、自分の好みに合わせて入浴できる点が好評です。
那須温泉旅行の計画に役立つ情報
ベストシーズン
那須温泉は四季を通じて楽しめますが、特におすすめのシーズンは:
- 春(5月中旬~下旬):ツツジの開花シーズン
- 秋(10月上旬~中旬):紅葉シーズン
これらの時期は観光客が多く混雑しますが、那須高原の自然美を最も堪能できる時期です。
持ち物・服装
夏でも羽織るものを:那須高原は標高が高く、夏でも朝晩は冷え込むことがあります。薄手のジャケットやカーディガンを持参しましょう。
歩きやすい靴:観光スポットを巡る際は、歩きやすいスニーカーや運動靴がおすすめです。
タオル:日帰り温泉を利用する場合、タオルの持参が必要な施設もあります。
予約のコツ
早めの予約:人気の宿やシーズン中は早めに予約が埋まります。特にゴールデンウィーク、夏休み、紅葉シーズンは2~3ヶ月前の予約がおすすめです。
平日がお得:週末や祝日に比べ、平日は料金が安く、混雑も少ないため、ゆったりと過ごせます。
宿泊プランの比較:複数の予約サイトで料金やプラン内容を比較すると、よりお得に宿泊できることがあります。
まとめ
栃木県の那須温泉は、1300年以上の歴史を持つ関東屈指の温泉地です。那須七湯をはじめとする多彩な源泉、豊富な湯量、多様な泉質が魅力で、温泉愛好家から高い評価を得ています。
東京から新幹線で約1時間、車で約2時間30分というアクセスの良さも魅力の一つ。日帰り温泉から高級旅館まで、様々なスタイルで温泉を楽しめます。
那須高原には、殺生石や茶臼岳などの自然景観、動物園やテーマパークなどの観光施設も充実しており、温泉と観光を組み合わせた旅行が楽しめます。四季折々の美しい自然、特に春のツツジと秋の紅葉は必見です。
温泉の質、観光の利便性、自然環境のバランスが良い那須温泉は、家族旅行、カップル旅行、一人旅、湯治など、あらゆる目的の旅行者に対応できる総合的な魅力を持つ温泉地と言えるでしょう。
次の休暇には、那須温泉で心身ともにリフレッシュする旅を計画してみてはいかがでしょうか。歴史ある温泉と豊かな自然が、きっとあなたを癒してくれるはずです。